
『HP Pavilion Notebook PC dm1』
今年のトレンド、CULVノートにSSDモデルが続々登場してきた。軽い、薄い、速いと三拍子揃ったマシンが10万円以下でゲットできる時代がやってきたのだ。数年前まではSSD搭載機は、モバイルノートのハイエンドにオプション設定されており、ゼロスピンドルモデルと呼ばれ、憧れの存在だった。
時間の経過と共にSSDの価格は下がり、容量は上がるというセオリー通りの進化により、様々なモデルにSSDが搭載されるようになってきた。そこで今回はゼロスピンドルモデルの実力を拝見してみよう!
白羽の矢を立てたのは『HP Pavilion Notebook PC dm1』である。11.6型ワイドの液晶を搭載したモバイルノートで、CPUはSU2300、OSはWindows 7 Home Premium。同社の直販サイトで販売されるDirectplusモデルではストレージに最初から80GBのSSDを搭載して7万4970円だ。本機はキャンペーン期間中にゲットしたのでメモリーは3GBを積んでいる。
早速、段ボール箱から取り出すと、「ここから始まる」と書かれたペラッとした説明書が1枚入っている。PCといえば分厚いマニュアルが何冊も入っていたのだが、hpはバッテリーを取り付けて、ACアダプターで充電、無線LANに接続、あとは印刷板ガイドと電子版ガイドの見方が記載されているだけだ。アッサリしているがこれで充分。無駄なマニュアル代を払わされるよりもよっぽど気分がいいのだ。

天板は同社が得意な印刷されたフィルムを挟み込むことで繊細なデザインパターンを描く 「ZEN- design」と呼ばれる仕上げ。このモデルは「uzu」という模様である。白地に薄い銀の模様なので、遠目からは無地の白に見えビジネスユースにも全く問題ない上品なデザインである。


開けてみると、キーボードはシルバー、液晶モニター側は黒になっている。右側に無線LAN専用ボタンがある。使わない時はこれをOFFにすれば駆動時間を伸ばせる。左側は白いLEDを使った電源ボタンがある。ここで気になるのが右の「delete」キーと左の「esc」キーがどちらも小さくてしかも角丸なのだ。もちろん手前のキーも同様に角丸だ。他のモデルにも共通したデザインなのだが、本機は上下にキーが小さいのでより見た目に違和感がある。私の場合は実際に打ってみると支障ないので問題はなかった。それよりも普通のキーの四方の面取りが少ないので、隣のキーを押しそうになる方が気になる。ストロークは浅すぎず好みなのだが。多分『HP Mini 110』系列のキーボードなのだ。私の好みは『HP Pavilion Notebook PC dm3』のアイソレーションタイプだ。こっちを採用してくれれば良かったのに!


お次はサイドに回ってインターフェイスをチェックしてみよう。右側にはLAN端子、アナログの映像出力、USBが2ポート、マイクとヘッドフォンを兼用するステレオミニジャック、そしてSDカードスロットがある。左側はセキュリティロック用のポート、ACアダプター用のジャック、USBポート、HDMI出力と続く。HDMIはミニでなく標準なので一般的な接続ケーブルが使える。これがポイントだ。コンデジやデジイチのHDMI端子はミニを採用することが多いので、高価な専用ケーブルが必要になる。本機にSDカードを挿入すれば、ノーマルケーブルで大画面TVとデジタル接続できる。すなわち、普通のデジカメの静止画も本機経由なら、劣化ナシで大画面に表示できるということだ。それからボディの手前にAltec Lansingのステレオスピーカーを内蔵している。


問題は液晶モニターである。ノングレアタイプではなく、ツヤツヤぴかぴかなので、このままでは使いにくい。速攻でミヤビックスの『OverLay Plus for VersaPro UltraLite タイプVS/Lui RN』をゲットした。これはNECのモバイルPC専用なのだが、画面サイズが同じなので問題なく使える。簡単に貼れて、剥がして洗えるタイプだ。透過率90%で、画面から放射されるUVを70%カットしてくれるという。

それでは、その効果のほどをお見せしよう。まずこちらがシートを貼る前の状態。デジカメのAFがピッタリ合ってしまうほど、周囲が写り込んでいる。

シートを貼ると、ほとんど映り込みがなくなり、デジカメのAFも液晶モニターの枠にピントを合わせてくれた。

見やすくなった液晶画面に目を向けると、hpのこだわりで、壁紙も渦をテーマにしたものがプリインストールされている。

そこで「Firefox」のテーマも統一性のあるデザインに変えてみた。タスクバーは画面の上下幅を有効に使うために左端にタテ位置で表示させている。

さて、SSDの恩恵はどれぐらいあるのだろうか? スコアを見ると「ディスクのデータ転送速度」は満点の7.9に対して7.5をマークしている。これはかなり速そうだ。

HDDの転送速度を知るための定番ベンチマークソフトである「CrystalDiskMark 2.2.0」を走らせてみた結果がコレだ! オーバー200の数値は初めて見た。以前このコーナーで紹介した、SSDを搭載した同社の『HP mini 110』の結果と比べてみてほしい。この時は83.23しかなかったのに速いと感じていたのだ。

ちなみにOSの起動時間は約37秒、シャットダウンまで約12秒。ペイントの起動は約1秒44、メールソフトが約4秒28、Firefoxも約4秒19で起動できた。Web経由での各種ソフトのアップデートなども、複数のウィンドウが開いたと思ったら、パパッと閉じて終了というパターンが多い。SDカードからの画像転送も手持ちのマシンの中で一番速いのだ。ウーン、さすがゼロスピンドルである。ここからチューンナップしていくとさらに速くなるらしいのだが、当面はこれで充分お腹いっぱいの速さだ。
Windows 7の恩恵により、周辺機器の接続も簡単になった。拙宅の無線LANで接続している複合機も勝手にドライバーを読み込んで、すぐに使えるようになった。さらにBluetoothで接続するマウスも一発で認識された。

HPがプリインストールしている独自ソフトもある。それが「HP Adviser」である。セキュリティや電源などを管理してくれる。これを見るとウィルス対策がダメダメのようだ。

そこで「Microsoft Security Essentials」というマイクロソフトが無償で提供しているウイルス対策ソフトをインストールした。自動更新だし、バックグラウンドで静かに動いて重くないと書いてあるので、それを信じて使ってみることに決定。

メールソフトもWindows 7からは、「Windows Live メール」になった。設定はアカウントとパスワードを入力するだけで、極めて簡単。インターフェイスもすっきりしていて、なかなか使いやすい。Windows 7は結構いけてることを実感した。

昨年までは、ネットに接続してWebブラウジングやメールのチェックができればいいので軽くて安いネットブックが欲しいと思っていた。しかし、実際に使ってみると画面が小さすぎて字が読みにくいとか、意外とバッテリーが持たないとか、あまりにも非力で動画再生がガタガタなどの不満点が出てきて結局、手放してしまった。本機はネットブックと一線を画するCULVノートであり、さらにSSD搭載。重さは約1.5kgでギリギリモバイルノートとしても使える限界に収まっている。ネットブックとノートPCの2台持ちよりも、これ1台で済ませた方が楽なのでは思った。Windows 7になったこともあるのだろうが、キビキビと動き、極めて快適だ。画面サイズに不満がなければ、メインのノートPCとして、またハイコスパなモバイルノートPCとしてもオススメの1台だ。
hp『HP Pavilion Notebook PC dm1/HP Directplusモデル』

【SPEC】
●幅289×高さ19.8-30.6×奥行き204mm、約1.5kg。CPU=Intel MobileプロセッサーSU2300。メモリー=2GB(最大5GB)。ストレージ=80GB SSD。バッテリー駆動時間=約8時間。液晶モニター=11.6型ワイド(1366×768ドット)。7万4970円〜(HP Directplus価格)
■日本HPのホームページ
http://www.hp.com/jp/
■『HP Pavilion Notebook PC dm1』の製品ページ
http://h50146.www5.hp.com/products/portables/personal/dm1_spr/

川野剛
カメラマンに憧れ中1で押し入れ暗室にこもる。高校で写真部部長。コピーライターとなるが、会社を辞め単身カナダに渡りアウトドアインストラクターを目指す。帰国後、AV、家電、デジカメ、Macの好きなライター稼業を続ける。家事検定3ツ星、NPS会員。
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天板は同社が得意な印刷されたフィルムを挟み込むことで繊細なデザインパターンを描く 「ZEN- design」と呼ばれる仕上げ。このモデルは「uzu」という模様である。白地に薄い銀の模様なので、遠目からは無地の白に見えビジネスユースにも全く問題ない上品なデザインである。


開けてみると、キーボードはシルバー、液晶モニター側は黒になっている。右側に無線LAN専用ボタンがある。使わない時はこれをOFFにすれば駆動時間を伸ばせる。左側は白いLEDを使った電源ボタンがある。ここで気になるのが右の「delete」キーと左の「esc」キーがどちらも小さくてしかも角丸なのだ。もちろん手前のキーも同様に角丸だ。他のモデルにも共通したデザインなのだが、本機は上下にキーが小さいのでより見た目に違和感がある。私の場合は実際に打ってみると支障ないので問題はなかった。それよりも普通のキーの四方の面取りが少ないので、隣のキーを押しそうになる方が気になる。ストロークは浅すぎず好みなのだが。多分『HP Mini 110』系列のキーボードなのだ。私の好みは『HP Pavilion Notebook PC dm3』のアイソレーションタイプだ。こっちを採用してくれれば良かったのに!


お次はサイドに回ってインターフェイスをチェックしてみよう。右側にはLAN端子、アナログの映像出力、USBが2ポート、マイクとヘッドフォンを兼用するステレオミニジャック、そしてSDカードスロットがある。左側はセキュリティロック用のポート、ACアダプター用のジャック、USBポート、HDMI出力と続く。HDMIはミニでなく標準なので一般的な接続ケーブルが使える。これがポイントだ。コンデジやデジイチのHDMI端子はミニを採用することが多いので、高価な専用ケーブルが必要になる。本機にSDカードを挿入すれば、ノーマルケーブルで大画面TVとデジタル接続できる。すなわち、普通のデジカメの静止画も本機経由なら、劣化ナシで大画面に表示できるということだ。それからボディの手前にAltec Lansingのステレオスピーカーを内蔵している。


問題は液晶モニターである。ノングレアタイプではなく、ツヤツヤぴかぴかなので、このままでは使いにくい。速攻でミヤビックスの『OverLay Plus for VersaPro UltraLite タイプVS/Lui RN』をゲットした。これはNECのモバイルPC専用なのだが、画面サイズが同じなので問題なく使える。簡単に貼れて、剥がして洗えるタイプだ。透過率90%で、画面から放射されるUVを70%カットしてくれるという。

それでは、その効果のほどをお見せしよう。まずこちらがシートを貼る前の状態。デジカメのAFがピッタリ合ってしまうほど、周囲が写り込んでいる。

シートを貼ると、ほとんど映り込みがなくなり、デジカメのAFも液晶モニターの枠にピントを合わせてくれた。

見やすくなった液晶画面に目を向けると、hpのこだわりで、壁紙も渦をテーマにしたものがプリインストールされている。

そこで「Firefox」のテーマも統一性のあるデザインに変えてみた。タスクバーは画面の上下幅を有効に使うために左端にタテ位置で表示させている。

さて、SSDの恩恵はどれぐらいあるのだろうか? スコアを見ると「ディスクのデータ転送速度」は満点の7.9に対して7.5をマークしている。これはかなり速そうだ。

HDDの転送速度を知るための定番ベンチマークソフトである「CrystalDiskMark 2.2.0」を走らせてみた結果がコレだ! オーバー200の数値は初めて見た。以前このコーナーで紹介した、SSDを搭載した同社の『HP mini 110』の結果と比べてみてほしい。この時は83.23しかなかったのに速いと感じていたのだ。

ちなみにOSの起動時間は約37秒、シャットダウンまで約12秒。ペイントの起動は約1秒44、メールソフトが約4秒28、Firefoxも約4秒19で起動できた。Web経由での各種ソフトのアップデートなども、複数のウィンドウが開いたと思ったら、パパッと閉じて終了というパターンが多い。SDカードからの画像転送も手持ちのマシンの中で一番速いのだ。ウーン、さすがゼロスピンドルである。ここからチューンナップしていくとさらに速くなるらしいのだが、当面はこれで充分お腹いっぱいの速さだ。
Windows 7の恩恵により、周辺機器の接続も簡単になった。拙宅の無線LANで接続している複合機も勝手にドライバーを読み込んで、すぐに使えるようになった。さらにBluetoothで接続するマウスも一発で認識された。

HPがプリインストールしている独自ソフトもある。それが「HP Adviser」である。セキュリティや電源などを管理してくれる。これを見るとウィルス対策がダメダメのようだ。

そこで「Microsoft Security Essentials」というマイクロソフトが無償で提供しているウイルス対策ソフトをインストールした。自動更新だし、バックグラウンドで静かに動いて重くないと書いてあるので、それを信じて使ってみることに決定。

メールソフトもWindows 7からは、「Windows Live メール」になった。設定はアカウントとパスワードを入力するだけで、極めて簡単。インターフェイスもすっきりしていて、なかなか使いやすい。Windows 7は結構いけてることを実感した。

昨年までは、ネットに接続してWebブラウジングやメールのチェックができればいいので軽くて安いネットブックが欲しいと思っていた。しかし、実際に使ってみると画面が小さすぎて字が読みにくいとか、意外とバッテリーが持たないとか、あまりにも非力で動画再生がガタガタなどの不満点が出てきて結局、手放してしまった。本機はネットブックと一線を画するCULVノートであり、さらにSSD搭載。重さは約1.5kgでギリギリモバイルノートとしても使える限界に収まっている。ネットブックとノートPCの2台持ちよりも、これ1台で済ませた方が楽なのでは思った。Windows 7になったこともあるのだろうが、キビキビと動き、極めて快適だ。画面サイズに不満がなければ、メインのノートPCとして、またハイコスパなモバイルノートPCとしてもオススメの1台だ。
hp『HP Pavilion Notebook PC dm1/HP Directplusモデル』

【SPEC】
●幅289×高さ19.8-30.6×奥行き204mm、約1.5kg。CPU=Intel MobileプロセッサーSU2300。メモリー=2GB(最大5GB)。ストレージ=80GB SSD。バッテリー駆動時間=約8時間。液晶モニター=11.6型ワイド(1366×768ドット)。7万4970円〜(HP Directplus価格)
■日本HPのホームページ
http://www.hp.com/jp/
■『HP Pavilion Notebook PC dm1』の製品ページ
http://h50146.www5.hp.com/products/portables/personal/dm1_spr/
川野剛
カメラマンに憧れ中1で押し入れ暗室にこもる。高校で写真部部長。コピーライターとなるが、会社を辞め単身カナダに渡りアウトドアインストラクターを目指す。帰国後、AV、家電、デジカメ、Macの好きなライター稼業を続ける。家事検定3ツ星、NPS会員。
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