
『UL20A-2X044V』
インテルの低電圧駆動プロセッサSU2300+Windows 7に加えて、アスース独自の省電力ユーテリティによって、最長7.4時間の長時間駆動を実現したネオノートPCと暮らす。
先日の記事で取り上げた『b-mobile Doccica』の相棒として活躍したのが、新世代のモバイルノートPC『UL20A』である。実は私もネットブックを使っていたのだが、画面が小さい、文字が小さい、動作が遅い、意外と電池が持たないなどの弱点に耐えかねて、ヤフオクの大海に放流してしまったのだ。この失敗を糧に次回導入するモバイルノートは下記の条件を満たしているモデルをゲットしようと心に決めた。
1.液晶モニターは10.1型ワイドより大きいこと。できればノングレア。
2.標準バッテリーでの駆動時間が5時間以上あること。
3.重さは1.5kgぐらいまで。
4.OSはWindows 7を搭載していること。
5.HDDの容量は問わない、できればSSD搭載。
6.デザインがカッコイイこと。
7.価格は5万円台希望。
この条件では、Windows XPしか搭載できない従来のネットブックは自動的にはじかれてしまう。しかし、ネットブック以外で重さ1.5kgとなるとかなり高額自腹のモバイルノートしか候補に残らない。そんなこんなで、我が家のモバイルノートの席は空白のまま2010年を迎えた。そこに突然、Windows 7搭載のCULVノートが降ってわいたように現われたのだ。CULVとは「Consumer Ultra Low Voltage」の略だ。インテルが決めた名前なので、何だかさっぱり意味不明だが、私は独断で「いままで高級モデル用しかなかった低消費電力CPUの値段を下げて一般消費者用にも解禁しちまうぜ!」という意味に解釈している。つまり、ネットブックより高性能で、Core 2 Duoよりも消費電力が少ないCPUが低価格で供給されたのだ。これを搭載して、ネットブックよりも高性能、モバイルノートよりも電池が長持ち、しかも低価格というコンセプトで生まれたのが、CULVノートである。今年のトレンドになりそうな勢いで国産各メーカーからも新製品が発売されている。ところが価格は10万円前後、重さは1.7kg前後と私の7ヵ条から外れた路線を走っている。こうなるとやはり、アスース、エイサー、DELL、hpあたりに頑張ってもらわなければ、と思っていると『UL20A』が登場した。いや他にもあったのだが、6番のカッコイイことを考慮するとかなりポイントが高い。まず、アルミボディー! ヘアラインで仕上げられロゴも上品である。さらに開いてみてもかなり渋い。液晶モニター側はツヤツヤのブラックで、キーボード側はシルバーで、タッチパッドは段差ナシでディンプル加工がされた斬新なデザイン、使い心地も上々だ。裏面はプラスチックなのが残念だが、実勢価格約5万2020円を考えると、かなり頑張っていると言える。





これが独自の電源管理画面。バッテリー駆動時、電源接続時で独立した設定を保存できる。バッテリー駆動時には省電力モードを設定してさらに長時間駆動を狙う。電源接続時にはハイパフォーマンス駆動でCPUの性能を100%引き出せるのだ。いくら電池が長持ちするといっても、いざというとき頼りになるのはACアダプター。これも小型、軽量化されているのが嬉しい。アメリカのメーカーだと各モデル共通でモバイルノートにも重量級のACアダプターが平気で付属したりするからなあ〜



ついでに紹介しておくと、Windowsマシンではなかなかできないガンマ値の変更もオリジナルアプリで対応している。ガンマ補正により、液晶モニターの色をより自然に近く表示できるので、写真や動画を見る時に役立つ機能なのだ。

このマシンで年末年始の実家において、実際にモバイル生活を送ってみた。まず、重さに関してだが、1.56kgは思ったより軽くない。液晶モニターサイズ12.1型ワイドを確保したいなら、仕方がないのだが……。10.1型ワイドいいから1.16kgのHP『Mini110』の方に気分が傾く。しかし、あっちはOSがWindows XPで、CPUはAtomN280なので、使い出したらスペック的に納得できないに違いない。パナソニックの新型『レッツノートN』なら軽量バッテリー搭載で驚異の1.1kg、しかもバッテリー駆動時間約7時間だが、お値段も驚異の直販価格20万7450円なのだ。コスパを考えれば断然『UL20A』である。
薄型のボディーは同社の大ヒット作である『Eee PC』と違い、アルミを使った高級感ある仕上げで、国産の10万円するCULVノートと比べても、見劣りしないどころかカッコイイと言ってもいいだろう。特に液晶モニター側は非常に薄く仕上げられている。またキーボードはMacでお馴染みのアイソレーションタイプを採用。キーボードの剛性はセンター付近が多少弱いが、気になるほどではない。ストロークは浅いが打ちやすい。「Windowsエクスペリエンス インデックス」を見ると最低値が3.3で、最高5.4。ウチにあるCore 2 Duoの「Windows Vista」搭載マシンと変わらない数値である。

正月2日の実家では、お昼頃から電源を入れて、午後9時まで、時々スリープにしながら使うことができた。実家では無線LANに接続せず『b-mobile Doccica』を使用。これならACアダプターいらずと思い、3日は妻の実家にノートPCのみを持参した。こちらではあまりマシンを使う機会がなく昼過ぎから、午後8時まで無事バッテリーがもった。もちろんマシンは「省電力モード」で駆動した。
正月が明けてからは、初詣ならぬオートバイの初乗りを兼ねて、ドカティ仲間とオフ会を『BUNNY BEACH』で開いた。道路沿いでバイク用の駐車スペースがあって店内禁煙、オーナーWakanaさんは二輪と四輪乗りで、美人親子が切り盛りする店なので、ライダーの方はぜひ機会があったら寄ってみていただきたい。要望が多ければ無線LANも開放してくれるに違いない。ということでここでも『b-mobile Doccica』を使いつつコーヒー一杯で4時間近くもバイク話に花が咲いた。



こうして使ってみると、やっぱりCULVノートは便利だ。特にバッテリーが長持ちするのと画面が広いのがいい。Atom+Windows XPでは味わえなかったサクサクとした動き。さらにノートPCで光学ドライブを使うことはいまやめったにないので、これを省いてスリムで軽量になったCULVノートはネットブックに替わって今年の主力になるに違いない。これからさらなる軽量化、高性能化を目指してSSDが搭載されると思われるが、HDDの容量重視であれば、いますぐ『UL20A』をゲットしても後悔はしないだろう。さらにOfficeを搭載した『UL20A-2X044VS』も登場。こちらも実勢価格約7万円の最強ビジネス用ハイコスパモデルとなった。ネットブックを購入してやられたと思った人、また店頭でネットブックやっぱりダメじゃんとつぶやいたあなたに、今度こそCULVノートは、あなたの期待を裏切らないだろう。
アスース『UL20A-2X044V』

【SPEC】
●幅296×高さ12.1〜25.9×奥行き210mm、1.56kg。CPU=SU2300。メモリー=2GB。HDD=320GB。OS=Windows 7 Home Premium(64ビット)標準バッテリー駆動時間=7.4時間。液晶モニター=12.1型ワイド(1366×768ドット)。実勢価格約5万2020円
■アスースのホームページ
http://www.asus.co.jp/
川野剛
カメラマンに憧れ中1で押し入れ暗室にこもる。高校で写真部部長。コピーライターとなるが、会社を辞め単身カナダに渡りアウトドアインストラクターを目指す。帰国後、AV、家電、デジカメ、Macの好きなライター稼業を続ける。家事検定3ツ星、NPS会員。
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